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「せっかくマイホームを建てるなら、おしゃれですっきりしたキッチンにしたい!」 そう考えたときに、真っ先に候補に挙がるのが「パントリー(食品庫)」ではないでしょうか。
インスタグラムなどのSNSでも「付けてよかった設備ランキング」の常連で、共働き世帯のまとめ買いや、すっきりしたLDKを保つための必須アイテムとして大人気です。
しかし、いざ家を建てて暮らし始めてみると、「思ったより使いにくい」「せっかく作ったのに無駄になってしまった」と後悔している人が意外にも多いのをご存じでしょうか?
パントリーは、ただ空間を作れば便利になるわけではありません。
明確な計画がないまま作ってしまうと、逆に家事の負担を増やしてしまう原因にもなりかねないのです。
そこで今回は、注文住宅でありがちな「パントリーの後悔理由」を紐解きながら、失敗してしまう家の特徴7選とその具体的な対策をプロの視点から分かりやすく解説します。
これから家づくりを始める方が、使いやすくて大満足できるパントリーを実現するための「チェックリスト」も用意しましたので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください!
パントリーで後悔する人が多い3つの理由
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なぜ、人気のパントリーで後悔する人が後を絶たないのでしょうか?
それには、間取りを計画する段階での「3つの落とし穴」があります。
理想だけで広さを決めてしまう
「海外のドラマに出てくるような広いウォークインパントリーに憧れる!」という理想だけで広さを決めてしまうのは危険です。
部屋全体の床面積(坪数)には限りがあります。
パントリーを必要以上に広くしたせいで、肝心のキッチン本体が狭くなったり、リビングが圧迫されてしまっては本末転倒です。
動線を考えずに配置してしまう
「間取りの余ったスペースがここだから、ここにパントリーを作ろう」という決め方も失敗のもとです。
料理中に1歩2歩で手が届かない場所や、買い物から帰ってきたときの動線(通り道)から外れた場所に作ってしまうと、徐々に使うのが面倒になり、最終的に「開かずの間」になってしまいます。
収納する物を決めないまま計画する
「とりあえず作っておけば、何でもしまえて便利だろう」という大雑把な計画が、一番の後悔の原因です。
何をどれくらい収納するかが決まっていないと、棚の深さや高さが全く合わず、空間を無駄に余らせるか、逆に物が溢れかえることになってしまいます。
パントリーで後悔する家の特徴7選
ここからは、実際に新築を建てた人が「こうすればよかった…」と後悔しているキッチンの特徴を7つご紹介します。
それぞれの対策もセットで解説しますので、ノートを片手にチェックしてみてください。
後悔① 広すぎてデッドスペースになる
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「大容量がいいから」と奥行きを深くしすぎたパントリーは、実はとても使いにくいです。
- よくある内容: 奥行きがありすぎると、手前に置いた物の「奥」に何があるか見えなくなります。結果として、奥に眠っていた賞味期限切れの食品が数年後に出てくる…なんてことも。結局、使いやすい手前のスペースしか使わず、奥半分が丸ごとデッドスペース(無駄な空間)になってしまいます。
- 失敗しない対策: パントリーの棚の奥行きは「30cm〜45cm程度」を基本にしましょう。市販の収納ボックスや、レトルト食品、缶詰などを並べるのに一番見渡しやすく、手が届きやすい黄金サイズです。
後悔② 狭すぎて収納量が足りない
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後悔①とは逆に、スペースを削りすぎて「ただの細い隙間」になってしまうケースです。
- よくある内容: 「うちはそんなに買い溜めしないから」と最小限のスペースにしたところ、週末のまとめ買いの荷物が入りきらないという事態に。さらに、近年意識が高まっている「防災用の備蓄(水やアルファベット米など)」を置くスペースまで回らず、リビングにダンボールが積み上がることになってしまいます。
- 失敗しない対策: 間取りを決める前に、「何を収納するか」を先にリスト化しましょう。普段の買い出し頻度、お米の保管場所、水などのストック量、そして家族数日分の防災用品の量を書き出すことで、我が家に本当に必要な最低限の広さが見えてきます。
後悔③ キッチンから遠くて使いにくい
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デザイン性や見た目のすっきり感を重視しすぎて、配置を失敗するパターンです。
- よくある内容: リビングから生活感が見えないようにと、キッチンの奥の奥にパントリーを隠してしまうと、料理中に「あ、トマト缶取りに行かなきゃ」と思ったときの移動が激しく面倒になります。調理の手際が悪くなり、結局パントリーではなく、キッチンカウンターの上に物が出しっぱなしになってしまいます。
- 失敗しない対策: パントリーは「冷蔵庫」や「キッチン本体(コンロや作業スペース)」のすぐ近くに配置するのが鉄則です。また、玄関からキッチンへ向かう途中にパントリーを配置できると、買い物から帰ってきて重い荷物をすぐに収納できるため、家事ラク動線が実現します。
後悔④ 通路型にしたら狭く感じる
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通り抜けができる「ウォークスルータイプ」のパントリーは、動線が良くなる一方で落とし穴があります。
- よくある内容: キッチンと洗面所を繋ぐ通路にパントリーを作ったものの、通路幅が狭すぎて、人がすれ違うときにぶつかってしまいます。また、買い物をして両手に大きな袋を持っているときに、狭い通路で棚に引っかかり、荷物の整理や出し入れがしにくくストレスを感じる原因になります。
- 失敗しない対策: 通り抜けができるパントリーにする場合、通路幅は「80cm〜90cm以上」を確保しましょう。これだけの幅があれば、体の向きを変えたり、荷物を持った状態でもスムーズに行き来ができます。
後悔⑤ 可動棚にしなかった
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建築コストを抑えるために、棚を固定式(動かせない棚)にしてしまうケースです。
- よくある内容: 棚の高さが固定されていると、収納したい物の高さと合いません。「あと3センチ高ければ、このケースが入ったのに…」「2リットルのペットボトルを入れると、上のスペースがガバガバに余ってしまう」といったことが起き、空間が非常に無駄になってしまいます。
- 失敗しない対策: パントリーの棚は、絶対に「可動棚(高さを自由に変えられる棚)」を採用してください。収納するモノのサイズに合わせて数センチ単位で調整できるため、空間を限界まで有効活用できます。
後悔⑥ コンセントを付けなかった
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「食品を置くだけの場所だから、電気は必要ない」と思い込んでしまうケースです。
- よくある内容: 暮らし始めてから「キッチンをすっきりさせるために、電子レンジや炊飯器をパントリーに隠したい」「セカンド冷凍庫(買い足し用の冷凍庫)を置きたい」「コードレス掃除機をここで充電しながら収納したい」と思っても、コンセントがないため何も家電が置けなくなってしまいます。
- 失敗しない対策: パントリー内には、将来を見据えて必ずコンセントを設置しておきましょう。特にカウンターを設ける位置や、ゴミ箱・冷凍庫を置く可能性のある足元付近に2口以上のコンセントがあると、用途が劇的に広がります。
後悔⑦ 換気不足でニオイや湿気がこもる
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パントリーは家の中で最も「熱」や「湿気」がこもりやすい場所の一つです。
- よくある内容: 扉を閉め切るタイプのパントリーや、窓も換気扇もない密閉された空間にしてしまうと、食品特有のニオイ(根菜類や調味料など)が中に充満してしまいます。さらに、湿気がこもることでカビが発生し、お米や食品の保存環境としては最悪な状態になってしまうこともあります。
- 失敗しない対策: 間取り計画の段階で、小さな換気扇(パイプファン)を設置するか、キッチンの24時間換気の空気の流れ(通気計画)にパントリーを組み込んでもらうよう設計士に相談しましょう。扉をルーバー扉(ガラリ付きの通気性の良い扉)にする、またはあえて「扉なし(ロールスクリーンやカーテンで目隠し)」にするのも効果的です。
実は便利だったパントリー活用法
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パントリーは単なる「常備食置き場」だけではありません。
工夫次第で、家の利便性を格段にアップさせてくれる万能スペースになります。
先輩施主が「これは作って正解だった!」と感じているおすすめの活用法をご紹介します。
非常食の備蓄(ローリングストック)
災害時のための水や缶詰、レトルト食品などを一箇所にまとめて保管できます。
普段使いしながら古いものから消費していく「ローリングストック」も、パントリーに見やすく並べておけば管理がとても簡単です。
飲料のストック
お酒、炭酸水、お茶のペットボトルなどを箱買いした際、キッチンの足元に置くと邪魔になりますが、パントリーの下段(床面)に転がしておけば、キッチンがいつでもすっきり片付きます。
キッチン家電収納
使用頻度の低いホットプレートや、出しっぱなしにしたくないホームベーカリー、電子レンジなどをパントリー内に収納(または設置)することで、キッチンの生活感を一一気に消すことができます。
子どものおやつ置き場
子ども専用の収納カゴをパントリーの「子どもの手が届く高さ」に作ってあげる方法です。
「おやつはここから1日1個ね」というルール作りがしやすく、リビングにお菓子が散らかるのを防げます。
後悔しないパントリー計画のチェックリスト
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打ち合わせの最終確認として使える、パントリー計画のチェックリストをご用意しました。
設計図面(間取り図)を見ながら、以下の項目をクリアできているか確認してみましょう。
- □ 収納する物を具体的に決めたか? (お米、水、家電、ゴミ箱、日用品ストックなど)
- □ 棚の奥行きは適切か? (詰め込みすぎを防ぐ30cm〜45cmになっているか)
- □ 棚はすべて「可動棚」にしたか? (後から高さを変えられるようになっているか)
- □ コンセントは十分な数があるか? (家電用、充電用など、位置と数は適切か)
- □ 換気・通気計画は考慮されているか? (換気扇の有無、または空気がこもらない工夫があるか)
- □ キッチンや冷蔵庫との動線はスムーズか? (料理中や買い物帰りに遠すぎないか)
まとめ
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人気のパントリーは、ただ闇雲にスペースを作れば大満足…という設備ではありません。
大切なのは、「収納量(広さ)の多さ」よりも「使いやすさ(動線とサイズ感)」を見極めることです。
- 我が家がパントリーに「何をしまいたいのか」を明確にする
- 出し入れしやすい「奥行き」と「可動棚」を意識する
- ストレスのない「家事動線」と「換気・コンセント」をセットで計画する
このポイントさえ押さえておけば、新築入居後に「作って本当に大正解だった!」と思える、最高のパントリーが完成します。
一生に一度のマイホームづくり。ぜひ今回の内容を参考に、あなたのライフスタイルにぴったり合った、後悔のない収納計画を進めてみてください!